インプラント

副作用やトラブルはゼロではない!知っておくべきインプラント治療の副作用やトラブル

山口県宇部市にある「歯科・矯正歯科アールクリニック」です。
インプラントは顎の骨にインプラント体を埋め込む外科手術を行うので、丁寧で精密な治療をするのですが、副作用やトラブルはゼロではありません。インプラント治療にはどのような副作用やトラブルがあるかも把握したうえで納得してから治療するとよいでしょう。そこで今回はインプラント治療の副作用やトラブルについてご紹介しますので、参考にしてみてください。

下の顎の神経を傷つけたことによる麻痺

下の顎骨には、下顎管というトンネルがあり、動脈や静脈が通っていますが、その管だけでなく骨の中を神経が通っていることがあります。神経を傷つけてしまうと麻痺が残ってしまうことがあるので、CT撮影をして神経の位置を確認してインプラントを埋め込む穴をドリルであけます。ただ、まれにCT撮影をしても映らない神経もあるので、インプラントのリスクとして説明してから治療することが多くなります。また、麻痺が出たときもしびれが出ることがありますが、口が動かせなくなるなどの症状が出ることはありません。万が一、麻痺が出た場合には神経が回復するまでの期間が必要なので、ビタミンやステロイドホルモンなどを使用して治療をします。

手術後の腫れや内出血

インプラント手術でそれほど多くはないのですが、腫れや内出血を伴うことがあります。通常のインプラント手術では大きな腫れは少ないのですが、骨が少ない場合に骨再生の手術を行った際には腫れや内出血を伴うリスクが増えます。これは骨再生するために、歯ぐきの切開する範囲が広くなることや骨再生をするときに上の顎の場合に上顎洞という粘膜が破れるリスクがあり、その場合にも腫れの原因になります。インプラントの痛みはほとんどが鎮痛剤で抑えることができる程度のことが多いのですが、1週間経過しても痛みが改善しない場合には歯科医師に相談しましょう。

インプラントが骨と結合しない

まれですが、インプラントの骨の量が少ないことや厚みが足りない場合でインプラントと骨がうまく結合しないことがあります。顎の骨の量はCT撮影などをして、インプラントが可能か十分に検討するので、無理にインプラントはしないことが多いのですが、検討していたより骨の質が悪い場合は結合しないケースがあります。また、インプラントを埋め込む穴をドリルであける際には水を注水しながら行うのですが、注水する水の量が十分でない場合に骨が火傷した様な状態になる『オーバーヒート』になることがあります。また、ドリル自体の切れ味が悪くなっているものを使用する場合や、無理な回転数でインプラントを埋入するとオーバーヒートになり、インプラントと骨が結合しない原因になります。

骨との初期固定が悪い

インプラントの初期固定とは、インプラントを埋入したときの骨の安定です。理由の1つとして、骨の硬さが柔らかい場合や骨の厚みが足りなく、インプラントが骨から出てしまうことで初期固定が悪く安定しません。このような場合には骨再生の手術を行って、インプラントが埋入できるようにしてから手術を行うのですが、術前の検査での診断の甘さで初期固定が悪いことがあります。通常ドリルで穴を開けるときにはインプラント体より少し穴を小さくするのですが、歯科医師の技術力不足などで、ドリルの穴が大きく開いてしまい、骨との初期固定が十分でないことが考えられます。このままではインプラントが安定しないので、インプラント体をちょうど良い大きさに変更する場合や、隙間に人工骨を埋めるなどの対策を取ります。

感染してインプラントが脱落する

インプラント手術後すぐは、インプラント部分は歯磨きができません。そのため、殺菌効果のあるうがい薬でお口をゆすぎます。ただ、このうがいをしないと汚れがついてしまい、感染するリスクが高くなります。また、抜糸後にはインプラント用の柔らかめの歯ブラシでやさしくブラッシングするケースもあるのですが、ブラッシングの必要がある場合でもしないでそのままにすると感染することがあります。
インプラント手術は外科手術なので、通常の歯科治療よりもかなり厳密に衛生管理をしています。手術着や滅菌されたグローブ、マスクや髪の毛が入らないようにキャップを被るなど、通常は使い捨てのものを使用して清潔を保つことが当たり前です。また手術器具もきちんと滅菌していて、感染防止を行っていると思いますので、可能性としては少ないですが、手術の際に不衛生が原因で感染するリスクはあります。そのため、個室の手術室などインプラントに力を入れている歯科医院で治療を受けると安心でしょう。

それでもインプラントをした方がいい理由とは?

部分入れ歯の場合には、他の歯にバネをかける必要があるので、バネをかける歯に負担がかかります。またブリッジの場合も両隣の歯を削る必要があるので、削ってしまうとその歯の寿命を縮めてしまうことがあります。その点インプラントの場合には、失った部分にインプラントを埋め込むので他の歯に負担をかけずに治療が出来ます。
入れ歯やブリッジの場合には保険の中で治療ができますが、治療できる材質が限られています。その点インプラントの場合には材質に制限がなく、自由に素材を選ぶことができるので、セラミックの被せ物にして自然な見た目を手に入れることができます。また、セラミックの場合には経年による変色もなく、歯科用プラスチックと比べて摩耗することも少ないです。

まとめ

インプラントの10年後の使用率は9割を超えているので、ほとんどの方は10年後も使用できるといえます。ただ、どの治療にもリスクはありますので、インプラントの副作用やトラブルを知ったうえで治療するとよいでしょう。いろいろな面を知ったうえでインプラント治療をすると、納得できて満足度も上がります。インプラントはメリットも多く、しっかりと噛む喜びや食事に快適な時間をもたらしてくれるので、気になっている場合には1度インプラント治療の相談をしてみてください。
当院では、インプラント治療に力を入れており、インプラントについては宇部市のみならず、遠方からの患者さんも多くいらっしゃっております。インプラントの経験が豊富な歯医者をお探しの際は、宇部市の歯科・矯正歯科アールクリニックまでお気軽にご相談ください。

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