一般歯科

虫歯=歯が痛む状態?虫歯とはどんな状態を意味するのかについて

山口県宇部市にある「歯科・矯正歯科アールクリニック」です。
歯科医院で検診を受けたとき、まさか虫歯ではないであろうと思っていた歯が、虫歯と診断され、驚いたことのある人も多いのではないでしょうか。大半の人は、歯に痛みを感じたときに虫歯ではないかと自覚するため「虫歯=歯が痛む状態」と考えているのです。しかし、正確にはそうとは言えず、痛みがなくても虫歯になっていることもあるのです。そこで今回は、虫歯とはどんな状態を意味するのかお話していきます。

虫歯とは

虫歯とは、虫歯菌の出す酸によって歯が溶かされ、歯に穴の開いた状態のことを示します。虫歯菌に感染することで発症するため、虫歯は歯周病と同じように感染症として位置づけられています。ただし、虫歯でもどんな状態にあるのかは一概に断言できません。先ほど説明したのは、あくまで虫歯の意味を示すものであり、実際に歯がどんな状態にあるのかは、虫歯の進行度によって全く異なるからです。その虫歯の進行度は、C1~C4の4段階に分けられています。

C1の場合

C1は初期段階の虫歯で、歯の表面のエナメル質だけ虫歯菌に侵された状態です。元々エナメル質は歯を刺激から守っているため、C1段階の虫歯では痛みを感じることはありません。またこの段階なら、治療も容易であり、状態次第では削らずに治療することも可能です。削ったとしてもその範囲は歯の表面に留まるため、痛みを感じることはありません。本来この段階で治療すれば虫歯治療も容易なのですが、痛みを感じない点から自分が虫歯になっていることに気付きにくいのです。「検診で虫歯と診断されたけど自覚がない」といった場合は、このC1段階であることがほとんどです。実際は虫歯なのに痛まないため、虫歯であることに気付かなかったというパターンです。

C2の場合

C2は虫歯が進行して象牙質が虫歯菌に侵された状態です。象牙質は刺激に敏感なため、ここまで虫歯が進行すると痛むようになります。治療の際には歯を削りますが、象牙質を削る必要があるため痛みを感じます。多くの人が虫歯の症状や治療内容に抱いているイメージは、おそらくこのC2段階の虫歯かと思われます。また、象牙質まで穴が開いていることで歯に対する様々な刺激を痛みとして感じてしまいます。飲食時では熱いものや冷たいものを口にするとしみるようになるでしょう。このように、C2段階の虫歯になると日常生活にも支障を及ぼしますが、痛みという自覚症状があるため、この時点で確実に虫歯に気付けます。

C3の場合

C3は歯髄(歯の神経)が虫歯菌に侵された状態です。痛みはC2段階とは比較にならないほど酷くなり、眠れないほどの激痛を常に感じるようになります。また、治療においても歯の神経を除去しなければならないことがほとんどで、除去した後はその箇所をきれいに清掃して消毒する根菅治療が必要です。根菅治療は歯科治療の中でも難易度が高いため、信頼できる歯科医から治療を受けるべきでしょう。このような内容からC3段階の虫歯を怖く感じる人もいるでしょうが、痛みという自覚症状があるためC2段階で確実に虫歯に気付けます。このため、虫歯を意図的に放置することさえしなければ、このC3段階まで虫歯が進行することはありません。

C4の場合

C4は虫歯の最終段階であり、分かりやすく表現するなら末期の状態です。ここまで進行すると歯は残骸のようにボロボロになっており、元の形の面影は残っていないでしょう。さらに神経も死んでしまっているため、もう痛みすら感じることもありません。治療したくても治療不可と判断され、抜歯せざるを得ないケースも多いです。だからといって虫歯をそのまま放置しておくのは厳禁です。歯や神経を破壊しても治療しない限りは虫歯菌は生き続け、やがて血液に侵入して血管から全身に回ってしまう可能性もあるのです。その場合は、脳梗塞や心筋梗塞が起こる恐れもあり、ここから虫歯が本当の怖さを見せるのです。

まとめ

いかがでしたか?虫歯とはどんな状態を意味するのかご理解いただけたでしょうか?「虫歯は痛くて治療も怖い」誰もが虫歯に対してそんなイメージを抱いているでしょう。しかし、だからといって放置すれば、事態はより深刻になってしまいます。C3段階まで進行すれば、痛みどころか激痛を感じるようになりますし、C4段階まで進行すれば、歯を失うことになり、さらに放置することで命にかかわる病気をも招くのです。このため、虫歯に気付いたときには、すぐに治療を受けなければなりません。虫歯の疑いがある方、虫歯予防に関心をお持ち方は、山口県宇部市の歯科・矯正歯科アールクリニックがしっかりサポートいたしますので、ぜひご来院ください。

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