虫歯はどんなふうにできる?

 物が溶けていくといったら、太陽の下に置かれた氷が外気と触れる表面からじわじわと溶けていくイメージではないでしょうか。ですが、歯が溶けるといわれる虫歯の溶け方は、そのような一般的なイメージとは違います。

1.プラークの付着

 虫歯は、歯の表面に細菌のかたまりであるプラークが付着することではじまります。細菌が飲食物に含まれる糖を分解して酸をつくり、プラーク内に酸が充満します。

2.歯の成分が溶け出す

 すると、酸性になったプラークと接したエナメル質の結晶の表面から、歯の成分が唾液中に溶け出します。これを脱灰(だっかい)といいます。このとき、脱灰と並行して、唾液の作用により、溶け出した成分が歯に戻っていく再石灰化(さいせっかいか)も繰り返し起こります。

3.初期虫歯

 しかし、脱灰のスピードが再石灰化のスピードを上回る期間が長く続くと、歯の成分がどんどん抜けていき、結晶内に気泡のようにスカスカの部分ができていきます。これが初期虫歯です。

4.穴の開いた虫歯

 脱灰が再石灰化のスピードを上回る期間がさらに続くと、歯の結晶の中身が完全のスカスカになり、やがて表面が崩れ落ちて穴の開いた虫歯に。進行すると、歯の内部の象牙質や歯の神経へと虫歯が及び、痛みを感じるようになります。

 虫歯がこのように結晶の中身から溶けていく理由は、じつはまだ解明されていません。細菌のつくる弱い酸に繰り返しさらされるからだともいわれていますが、歯科のミステリーのひとつです。

 ちなみに、歯の病気として近年増えている酸蝕症の場合、太陽の下に置かれた氷のように、表面から溶けていきます。スポーツドリンクなどの酸性の飲食物は、長期間摂り続けると酸蝕症を引き起こしかねません。酸蝕症を防ぐために、飲んだあとは口をすすいだり、代わりにお茶を飲むようにするといいですよ。


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