虫歯になりやすいところ

露出した歯根

 年をとると、歯茎が少し下がって歯根が露出します。この露出した歯根は、子どもの歯と同じくらい酸に弱く、虫歯になりやすい部分です。露出したばかりのときは歯がしみます。ちょっと見たところ硬そうですが、痛みを感じる生きた細胞が、エナメル質の壁で守られていません。歯周病になった歯、被せる治療をした歯は年齢以上に歯根が露出する危険があります。歯周病になった歯茎は、炎症のあるときには腫れていてわからないのですが、口の中をきれいにして、歯肉が引き締まると、歯茎は下がってしまいます。被せ物(クラウン)の縁が、歯茎に隠れる処置をしても、よほど適切な処置でなければ、2~3年で歯茎は下がります。
 間食が多い人や、常用する薬のために唾液が少なくなっている高齢者は、子どもと同じように要注意です。

虫歯になりやすいところ

 成熟した大人の歯は、そう簡単には虫歯になりません。大人の歯が虫歯になるきっかけは、生え始めの歯質が弱いときにできることが多いのです。生えたばかりの永久歯の場合は、ちょっと油断するとすぐに虫歯をつくってしまいます。虫歯になりやすい部分は大人になっても虫歯になりやすい部分です。
 とくに虫歯になりやすい部分は、次の3ヶ所です。

★奥歯の噛み合わせの面にある溝の部分
★隣り合う歯と歯の間
★奥歯の外側にある溝

 奥歯の噛み合わせの溝は生えてしばらくはとくに守りの弱い部分です。しかも、食べかすも虫歯菌もたまりやすいので、最も注意が必要です。
 次に忘れがちなのが、歯と歯の間です。歯と歯の間は、外から見えないので、かかりつけ歯科医がいない人の場合は、痛くなってはじめて気づくことになります。こうなるとすでにかなり大きな虫歯になっています。初期のうちでもX線写真で診査すると見つけることができます。
 このほか唾液によって洗われにくく、舌や粘膜によってこすられる機会のない部分も、虫歯になりやすい部分です。唾液の届きにくい上の前歯の外側や上の一番奥の歯の外側も同じです。

歯垢をその部分にためないこと

 初期の虫歯を治すためには、その部分に歯垢をためないように注意して歯ブラシを使い、溶けてしまったエナメル質を強くするために、フッ化物を使います。歯と歯の間であれば、フッ化物を染み込ませたフロスを使います。歯に直接塗る場合もあります。フッ素の入った歯磨き剤も効果的です。家庭療法のために、フッ素の入った洗口剤を処方してくれることもあるでしょう。フッ素はエナメル質の成分とくっついて硬い鉱物質をつくります。
 白く濁った部分がピカっと光り出したら成功です。それでも学校の歯科健診ではCOとかC(歯科では虫歯のことをカリエスといいます。COは削る必要はありませんが要注意のカリエスとなります。)にされてしまうかもしれません。せっかく治る途中の虫歯を、大人になる前に削って詰められてしまわぬように、定期的に管理してもらうかかりつけ歯科医をもつことをお勧めします。


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