虫歯は黒いとは限らない!

虫歯というと、「黒い」とか「穴が開いている」というイメージがあるかと思いますが、「穴の開いていない」虫歯もあるんです。それが虫歯のできはじめの段階である「初期虫歯」です。

初期虫歯になっている部分は、健全な歯がもつ透明感や光沢が失われ、白く濁って見えます。触ってみると凹凸はなく、健全な歯と同じようにツルツルしていますし、しみたり、痛んだりするような自覚症状もありません。ですから、とても虫歯の一種とは思えませんが、これも立派な虫歯なんです。

初期虫歯がいわゆる普通の虫歯と違って白く濁って見える理由は、その構造にあります。初期虫歯になっている部分は、歯の表面の結晶が外側を残してスカスカになっています。これは例えるなら、水道水を凍らせた氷のようなもので、氷のなかに無数の気泡ができているため、その部分が光の屈折によって白く濁って見えます。初期虫歯でも、これと同じことが起こっているんです。

歯の表面の白濁は、生まれつきのエナメル質の形成不全などが原因ということもあります。しかし、今までなかったところにいつの間にか白く濁った斑点ができていたら要注意です。初期虫歯の可能性が大きいです。初期虫歯が進行すると、やがてはみなさんがイメージする代表的な「穴の開いた虫歯」になります。

穴の開いていない初期虫歯の段階なら、早期に発見して対処できれば、見かけが元通りに戻る可能性もあります。ですが、そのためには患者さんの協力が欠かせません。

初期虫歯の発見は一筋縄ではいきません。メインテナンスに通ってくださったり、レントゲンを撮らせていただかないと、見つけづらいこともあります。定期的に歯科を受診されていない方は、ぜひこの機会に受診されてみてはどうでしょうか。


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