早期発見、長期管理

虫歯への基本的な対応は、これまで「早期発見、早期治療」で、歯に黒い部分を発見したら、すぐに歯を削って詰め物をしていましたが、最近では、虫歯は一方的に進むだけではなく、穴が開く前の初期虫歯であれば、カルシウム成分が唾液から取り込まれることで、進行が止められたり、条件が整えば回復できることもわかってきました。それを受けて、虫歯への基本姿勢は「早期発見、長期管理」、「早く見つけて、長く見守る」へと、大きく変わってきています。

奥歯の溝が黒くなっている場合、まず虫歯なのか着色なのかを調べます。これは、お茶などの成分が溝に溜まり、黒や茶色に見えることがよくあるからです。虫歯かどうかを判定するには、歯の表面を清掃したうえで観察し、レントゲン検査で内部に進行していないか確認します。

検査の結果、着色である場合には、虫歯予防のためにフッ素を塗ります。表面のエナメル質がざらついて、虫歯になりかけている初期虫歯の場合は、フッ素を塗る、あるいはさらに虫歯菌の活動を抑える効果のあるセメントやプラスチック材料で溝を封鎖するといった治療も行われます。

虫歯がエナメル質を超えて象牙質に進みかけている場合は、高濃度のフッ素を用いて積極的に進行を抑える必要があります。その際は、虫歯の進行が止まっているかどうかを、定期的なレントゲン検査やレーザー診断にて注意深く追っていきます。残念ながら虫歯が進行してしまうと、削る治療になると思われます。

虫歯予防や治療の専門学会である「日本歯科保存学会」は「う蝕(虫歯)治療ガイドライン」で削る必要がある大人の虫歯の条件として、次の5つをあげています。

  1. 歯の表面を乾燥させた状態で、目に見える穴が開いている。
  2. 食べものが詰まったり、冷たいものがしみるなどの症状がある。
  3. 見かけを改善したいと患者さんが希望している。
  4. レントゲン検査で虫歯が象牙質の深さ1/3に進んでいる。
  5. 患者さんが虫歯になりやすい。

このうち、複数があてはまる場合には、ただちに詰める治療が勧められます。

ただし、一見、歯に穴が開いていなくても、なかで大きく広がる「隠れ虫歯」の可能性もあります。そのため、虫歯の進行の速い7~18歳頃は、歯磨きを徹底するほかに、定期的に歯科医院に通い、フッ素を塗ってもらったり、レントゲンで観察してもらうことをお勧めします。


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