虫歯菌の正体-ミュータンス菌

「バイオフィルム」や「プラーク」の実体

「バイオフィルム」や「プラーク」などというと、なんだか特殊なもののようですが、これはつまり、歯にくっついている歯くそ(歯垢)のことです。歯くそというと、多くの方は食べかすや汚れでできていると思われるでしょうが、実体はちょっと違います。

プラークは細菌のかたまり

プラーク(バイオフィルム)は、糞便と構造のよく似た細菌のかたまりです。糞便も実は食べカスだけでできているのではなく、その重量の約3分の1は細菌で構成されています。さらに歯くそになると、そのほぼ100%が、細菌と細菌のつくる糖からできています。なんとわずか1gのプラークに、ほぼ10の11乗個という、大量の細菌が含まれているのです。

虫歯の発症にはミュータンス菌が大きく関与

虫歯の発症には、このプラークのなかでも特にミュータンス菌はという細菌がつくるプラークが大きく関わっています。ミュータンス菌は、糖からネバネバした糊をつくって歯にくっつき、虫歯の原因となる強い酸をつくります。

ミュータンス菌は親から移ってくる

とはいっても、ミュータンス菌はだれの口にでもいるわけではありません。乳歯が生え始める時期に、親の口から移ってくるのです。この時期に、口にミュータンス菌をたくさんもつ親に育てられると、子どもの口のなかにもミュータンス菌がすみつくようになるのです。

プラークとミュータンス菌をコントロールする

このミュータンス菌の量は、虫歯になりやすい条件のなかでも、非常に大きな部分を占めます。逆にいうと、プラークとミュータンス菌をきちんとコントロールする虫歯治療を行えば、虫歯をつくらないことも可能なのです。


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