やっぱり禁煙!トライしましょう!

タバコが体に悪いことは、みなさんよくご存知のことでしょう。では、歯にも悪いということをご存知でしょうか?実はタバコは歯周病を重症化させやすいのです。さらに悪いことに、喫煙者の歯茎は腫れにくく、歯周病が悪化していても見逃しやすいばかりか、気づいて治療をはじめても、治りにくいという驚きの事実があるんです。

腫れていないから大丈夫と騙されてはいけません!

 タバコが「歯にも悪い」ことをご存知ない方は意外に多いかもしれません。というのも、明らかなデータが出たのが2000年頃なんです。体への影響の研究に比べて最近のことだからです。
 とはいっても、タバコの口への害は全く何もないわけがないと感じてきた方もいると思います。いうまでもなく、タバコは口で吸います。煙の有害物質が直接当たる口は、タバコの害をダイレクトに受けやすいのです。特に目立つのが、前歯の裏の歯茎や上あご(口蓋)へのダメージです。
 全身的な影響も深刻です。口や肺から吸収された有害物質が血流に乗って全身に運ばれると、細菌と戦い体を守る免疫細胞の元気がなくなりますし、血流も悪くなります。
 つまりタバコを吸うと、口は直接的・間接的のダブルパンチで有害物質の影響を受けるんです。また、禁煙後も他の臓器と比べて、その影響を長く引きづりやすいこともわかっています。将来、歯を失わないためにも、ぜひ若いうちに禁煙しましょう。

歯周病になりやすいうえ、治療しても治りにくいんです!

 タバコの害についてぜひ知っていただきたいこととして「歯周病が悪化しやすく、見逃しやすい」ということの他にもうひとつ重要なポイントがあります。それは、歯周病になっていることに気づき、歯を残すために一生懸命治療をしても、「タバコを吸っていない人と比べて治りにくい」ということです。
 タバコを吸うと血流が悪くなり、そのことによって組織に栄養や酸素が十分に届かないため、壊れた組織の修復がうまく進まないことが大きな要因としてあげられます。
 これに加え近年では、タバコの有害物質で歯周病菌などの酸素が苦手な細菌が元気になり、増殖しやすいこともわかってきました。
 この理由としては、血中の酸素不足によって、歯茎の中も酸素不足になり、歯周病菌にとって棲みやすい環境が出来上がるからだと考えられています。
 歯周病の治療を成功させ、歯を残すために、ぜひ禁煙しましょう。

大切な周りの人たちへの副流煙による健康被害にもご留意を!

 もうひとつ、タバコの害で忘れてならないことは、「副流煙」による健康被害です。職場や公共機関での喫煙はだいぶ規制されていますが、家に帰ったらホッと一服という方もおられることでしょう。
 この問題となっている副流煙ですが、実はタバコを吸う人がフィルターを通して吸う主流煙に比べて、何倍もの有害物質を含みます。もちろん、タバコを吸っている方は主流煙を直接多量に吸い、副流煙は拡散されて周囲の人に届くので、健康被害の濃淡は一概にはいえませんが、タバコを吸わない人まで、自分が吸っている人と同様の健康被害を受けてしまうのです。
 ことに、育ち盛りのお子さんへの副流煙の影響は大きく、肺炎や喘息、気管支炎、中耳炎、また乳幼児の突然死症候群に副流煙との関わりが指摘されています。
 ご自宅でタバコを吸っている方は、ぜひお子さん、お孫さんに歯茎を見せてもらってください。黒く変色していたら、それは副流煙の影響かもしれません。ご自分のためには禁煙ができなくても、お子さん、お孫さんのためならと、禁煙にトライしてくださる方もおられるのではないでしょうか。
 もうひとつ、子どもへの害でもっとも深刻なのが、妊婦さんの喫煙です。お腹の赤ちゃんは煙から逃れることができません。早産、低体重児出産など、赤ちゃんの生命に関わる影響が指摘されています。
 自分だけのことのようでいて、周囲の人も巻き込みやすいタバコ。歯周病の予防や治療をはじめる機会にぜひ禁煙にトライしましょう。


「きっかけ」は、あなたの未来を変えることができる好機です。アールクリニックを「きっかけ」に、健康な未来にしてください。皆様のご来院お待ちしております。

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