炎症は敵と戦っている証拠?

みなさん、こんにちは。炎症とは、体の一部に熱・痛み・赤みなどが生ずる症状ですが、みなさんも経験があると思います。外傷、やけど、細菌の侵入などで症状を起こしますが、それは生体防御反応として起こるのです。「痛い!」と声に出し、痛みと戦っている本人の気持ち以前に体は先に戦っているのです。そんな炎症は、お口のなかにも引き起こすことがあります。今回は歯周病と炎症の関係についてのお話です。

歯周病の進み具合は、歯を支える組織(歯肉、歯根膜と硬組織のセメント質、歯槽骨)の量によって、判定します。セメント質に入り込んだ線維による歯と歯茎の付着が、どのくらい破壊されているかがものさしになります。ただ、いったん破壊された組織が自然に再生することはありません。なので、このものさしは過去における病気の程度をあらわしているにすぎません。

では、歯周病の組織破壊はなぜ起こるのでしょう?これは体が外敵と戦うたびに起こす炎症に秘密があります。炎症は体が外敵と戦っている証拠といえますが、外敵だけでなく、骨などの体の組織までも破壊してしまうのです。敵と大騒ぎして戦っているうちに、破壊してしまうというわけです。

歯根の表面にバイオフィルム(菌の膜)が付着すると、体は汚れた自分の歯根を外敵として排除しようとします。なんと味方を攻撃するのです。このとき歯茎に起こる炎症が、自らを破壊してしまうのですが、その結果、歯周ポケットができます。

歯周ポケット内部は、酸素から隔てられ、炎症を起こしていれば、わずかに出血もあるなど栄養が豊富なため、酸素の苦手な毒性の強い細菌にとっては、格好のすみかになります。こうして特別に病原性の強い歯周病原性細菌が繁殖します。

こうなると、細菌による炎症とポケットの形成が繰り返され、歯周病はひどくなるばかりです。歯周病も虫歯と同じく、細菌による感染症なのです。

いかがでしたか。炎症は防御という役目があり、戦っているのですが、戦いの最中、悪気はないのに周りを破壊して症状を悪化させるなんて、かわいそうな役目ですね。そんな炎症を起こさせないようにするには、日常のプラークコントロールや健康的な生活習慣、定期的に歯科医院でクリーニングすることを実践しましょう。


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