痛みや出血がなくても受診を。

お子さんが転んで、歯をぶつけてしまった!血が出てる!「痛い」と泣いてる!という場面が訪れたとき、保護者の方は迷わず歯科を受診されると思います。しかし、そうでないときはどうでしょうか?出血がない、痛みがすぐに治まった、という場合は、「たいしたことないのかな?」「歯科医院に連れて行くほどのケガなのかな?」と判断に迷うこともあるのではないでしょうか?

じつは、こうしたケースこそ要注意なんです!血が出ていないくても、歯の根っこ(歯根)や歯の周りの組織(歯周組織)にダメージが及んでいることがありますし、しばらく時間がたってから痛みが生じることもあります。

また、お子さんが歯をぶつけて、乳歯が抜けてしまったとき、「どうせ少ししたら生え変わる乳歯だから、歯科医院に行かなくても大丈夫かな」と考える親御さんもたまにいらっしゃるのですが、これは絶対にNGです!というのも、歯が抜けるほどのケガというのは、相当な力が歯と歯周組織にかかっています。そのため、乳歯の奥で成長している永久歯の芽に、そのダメージが及んでいることも多々あるのです。

歯の根っこや歯周組織、あごの骨、永久歯の芽といった、見えない部分へのダメージは、エックス線写真などを用いた専門家による検査が不可欠です。なので、出血や痛みがない場合でも、ぜひ歯科を受診して、検査を受けてもらえばと思います。速やかに歯科医院を受診していただくと、その分、治療が上手くいく可能性も高まります。

血が出ていないから大丈夫。

歯のぶつけかたによって、血が出なかったり、ほんの少しジワッとにじむ程度のこともあります。ですが、「血が出ていない=ケガをしていない」ではありません。歯が垂直にぶつかり、奥に食い込んでしまう「陥入」というケースでは、組織が壊れていても、強く圧迫されているので血は出ません。しかし、歯が食い込んだことにより、歯の周りの組織は大きなダメージを受けているのです。

痛くないから大丈夫。

歯のケガは、ぶつけたはずなのに、まもなく痛みが引いてしまうこともあります。ですが、だからといってケガをしていないわけではなく、時間がたつと痛みを感じるようになることもあります。とくに、ぶつけたあとは、お家で食事をしているときに痛みが出てきたというケースをよき聞きます。逆に言えば、ケガの直後に受診していただければ、お子さんに痛みをあまり感じさせずに処置できます。そういう意味でも、速やかに歯科を受診していただきたいと思います。

乳歯だからまあいいか。

乳歯をぶつけたときに怖いのが、生え変わる永久歯への影響です。じつは、「乳歯が抜けた」というケガは、永久歯への影響がいちばん大きいことがわかっています。生え変わる永久歯のためにも、歯をぶつけたときには、歯科で検査を受けましょう。


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