よい噛み合わせは小児期に作られる

生後4ヵ月を過ぎ、初めての乳歯が生えてから、3歳前後には上下20本の乳歯が生え、乳歯列の噛み合わせが完成します。

5歳を過ぎ、初めての永久歯が生え始め、乳歯から永久歯へと生え変わると、永久歯は上下28本(親知らずを除く)が生え、永久歯列が完成します。そして、上下の対向関係から、噛み合わせが決まっていきます。

生えてきた永久歯は、前歯は唇側や舌側に微妙に動き、そして奥歯は頬側や舌側に微妙に動き、徐々に位置が調整されることで上下の歯がしっかりと噛み合うようになります。乳歯のときの歯と歯の隙間(霊長空隙・発育空隙)は、ひと回り大きな永久歯が生えてくるスペースとしてだけでなく、生えてきた永久歯が微妙に動いて噛み合っていく調整用のスペースとしての役割も果たしているのです。

なお、3歳児健診の際に、受け口(反対咬合)や交叉咬合などの噛み合わせの問題が指摘された場合には、一度矯正治療についての受診をおすすめします。あごの骨格の軟らかい子どもの頃に対応することで、比較的小さな治療ですむこともあります。まずはご相談ください。

しっかり噛めるという「よい噛み合わせ」は、お子さんの健康を生涯支える大切な財産です。身体の健康のためにも、歯とお口は欠くことができない重要な役割を担っています。よく噛んで食べられるお口という、生涯の健康を支える口腔機能の獲得の基礎は、まさしく小児期に作られているのです。

以下のことに注意しましょう。
  1. 胎児期・・・・・・「食べる」「飲む」に不可欠な歯とお口は、母体内で早くも形成され始めています。妊娠中は規則正しく栄養バランスのとれた食事をしましょう。
  2. 乳児期~離乳食期・・・・・・母乳は離乳食を始める機能を発達させる基礎になります。離乳食期の食事は歯の生えかたに応じた硬さや大きさにしてあげてください。よく噛んで味覚を感じさせ、見て触れて香りを嗅いで五感を刺激します。
  3. 幼児期・・・・・・「早食い」「丸飲み」は生涯の食習慣に影響して、肥満の原因にもなってしまいます。無理に急がせず、家族で楽しく食べて、周りの方たちがよく噛んで食べる姿を見せてあげてください。おやつは決まった時間にあげ、砂糖や酸を多く含む飲料類は避けましょう。
  4. 小学生~中学生・・・・・・低学年で第一大臼歯が生え、噛んですりつぶす機能が高くなります。中学年は永久歯との交換期です。噛む能力が低下するので食事の時間は長めにとってください。この頃さまざまな味覚に出会うことは、その後の偏らない食生活にとって重要です。中学生以降は生活習慣が乱れがちになります。予防のためにも規則的な食生活に努めましょう。
  5. 青年期・・・・・・永久歯列と口腔機能が完成し、歯周病の予防が重要になってきます。自己管理ができているかどうかで、お口の健康の差が明確に表れる時期です。かかりつけの歯科医院を持って、定期健診を受けましょう。

「きっかけ」は、あなたの未来を変えることができる好機です。アールクリニックを「きっかけ」に、健康な未来にしてください。皆様のご来院お待ちしております。

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