歯並びは側方歯群の生え変わりの順序に影響を受ける⁉

みなさん、こんにちは。乳歯が永久歯に生え変わったころの記憶はございますか?そんなこと人生に思いっきり刻まれるほどの重大事項とは当時思わないでしょうね。乳歯が永久歯に生え変わる時期に注意してほしいポイントはたくさんあります。これは当の子どもではなく、親が知り、保護者の努めとして活かしてほしいのです。今回は、歯並びは側方歯群の生え変わりの順序に影響を受けるというお話です。

前歯のあと、続いて横側の歯が生え変わり、乳犬歯は犬歯に、第一乳臼歯は第一小臼歯に、第二乳臼歯は第二小臼歯になります。これを総称して側方歯群と呼びますが、歯並びはこの側方歯群の生え変わりの順序に影響を受けます。

たとえば、犬歯が外にはみ出した八重歯は、犬歯が側方歯群のなかで最後に生え変わり、十分な余地がなかった結果です。ちなみに生え変わる順序は通常、上あごは第一小臼歯→犬歯→第二小臼歯、下あごは犬歯→第一小臼歯→第二小臼歯です。この順序でスムーズに永久歯が生えるには、乳歯がきちんと抜けることが前提となります。

ふだん固い(噛み応えがある)食べ物をしっかり噛んで食べていると、乳歯の根が吸収して抜け、生え変わりがスムーズ。あごの成長も良く、スペースができます。しかし、ファストフードなどのやわらかく噛み応えのないものが好まれる世の中では、乳歯の根が吸収されず、部分的に残る傾向があります。晩期残存といって、乳歯が自然に抜けずに残ると、横から永久歯が生えてしまうことも。これでは、乳歯はいつまでたっても抜けません。こういうときは、なるべく早く乳歯を歯科医院で抜いてもらいましょう。乳歯が永久歯の邪魔をし、不正咬合(悪い歯並び)の原因になってしまいます。

ただし、乳歯の晩期残存の原因には、本来生えるはずの永久歯がないことが原因であることもあるので注意が必要です。レントゲンを撮れば一目瞭然ですから、生え変わりが遅いなと思ったら歯科医院で診てもらいましょう。この場合は乳歯は抜かず、大切に使い続ける必要があります。

もうひとつ注意すべきは、噛み合わせです。第一大臼歯(6歳臼歯)は咬合のキーポイントといわれ、永久歯の噛み合わせにとって重要な歯です。第一大臼歯は生え変わるのではなく、乳歯(第二乳臼歯)の奥歯の後ろに生えます。そのため上下の第二乳臼歯の噛み合わせによって、6歳臼歯の噛み合わせが変化します。そこで、ときどき歯科医院を受診し、よい噛み合わせを獲得できるように経過を診てもらうと安心です。永久歯の生え変わりは個人差が大きく、乳歯から永久歯へとダイナミックに変化しますので、定期的に受診することをおすすめします。

生え変わりの時期は混合歯列期といって、小さな乳歯と生えかけの永久歯、生え終わった大きな永久歯が混在してデコボコし、隣の歯や歯茎に邪魔されて磨きにくく、虫歯になりやすい状態です。小さめの歯ブラシやタフトブラシ、デンタルフロスなどを用いて丁寧に磨いてください。気づかないうちに歯が白濁(チョークのような白色)し、虫歯の初期段階になっていることも。プラークコントロールはもちろん、フッ素を使い、たまには染め出しをして、磨けているかを確かめることも必要です。また、歯科医院でこの時期に合った歯磨きのコツを習いましょう。


「きっかけ」は、あなたの未来を変えることができる好機です。アールクリニックを「きっかけ」に、健康な未来にしてください。皆様のご来院お待ちしております。

関連記事

  1. 呼吸・ことば・嚥下

  2. 永久歯への生えかわりはスムーズですか?

  3. フッ素入りの歯磨き剤や洗口液も使ってフッ素が過剰にならないの?

  4. お子さんの癖に気づいていますか?

  5. 赤ちゃんのお口

  6. 虫歯にかかりやすい年齢は?