
ショーウィンドウ。
百貨店などで通りに面した壁面をガラス張りにし、その中にマネキン人形や商品などを使って夢のある生活の一部を演出し、通り客を店内に吸引するために設けられたスペース。
店舗は閉めてもショーウィンドウは通りから眺められるため、広告効果としての機能も果たしており、百貨店などではシーズンごとにテーマを決めてショーウィンドウの演出を競っています。
実は、このショーウィンドウは近況の生活提案の場でもあり、生活情報発信機能が備わっているのです。
ある意味、子どものお口のなかと同じなんです。
子どもの歯は身体の成長や健康について、あるいは生活習慣までも教えてくれるんです。
1歳~2歳 離乳の完了期
母乳は赤ちゃんにとって最も素晴らしい栄養です。
この時期に白い歯が次々に生えてきます。
離乳期を過ぎてからも、母乳を与えながら寝かせる習慣を続けていると、虫歯をつくってしまいます。
この頃に、おやすみ前の正しい生活リズムを身につけさせましょう。
成長すればするほど生活習慣を変えることは難しくなります。
まだ、必要のないこの時期から、寝る前に歯を磨いてあげることを習慣にしましょう。
お母さんの膝に頭をのせれば、楽にお口のなかが覗けます。
小さな歯ブラシを与えれば、おしゃぶり代わりにお口に入れるようになるでしょう。
成長してからスキンシップを始めようとしても、難しいのです。
この時期であれば、不器用なお父さんでも歯磨きをしてあげられます。
十分に磨けなくても問題ありません。
ひとつの儀式です。
子どもにとって、自分がとても大事にされたというよい思い出になるでしょう。
のどが渇いたときには、牛乳やお茶、白湯など、糖分の含まれていないものをあげましょう。
ジュースなどは、1日1回時間を決めて与えるようにします。
できれば甘い味の楽しみは、もう少し後にしたいものです。
まだ、この年齢では甘いものに対する好みは、それほど強くないのです。
哺乳びんにジュースや甘味料を入れて与えると、重症の虫歯になります。
ジュースはコップで飲む練習をすれば、すぐにコップが使えるようになります。
2歳~5歳 乳歯列の完成
多くの子どもは、二歳半で上下合わせて20本の乳歯がすべて生えそろいます。
この時期には、歯の噛み合わせの溝と歯と歯の間に注意しましょう。
そろそろ子ども自身に歯ブラシを持たせて歯磨きをさせます。
お口のなかに食べ物が入っている時間が長ければ長いほど、食べる回数が多ければ多いほど、虫歯ができやすくなります。
おやつを食べる場所と時間を決めましょう。
乳歯の歯並びは、ちょっと隙間があるくらいが正常です。
乳歯の歯並びが悪くてもあまり気にすることはないですが、噛み合わせのケースにもよりますので、気になったら早めに矯正歯科で診てもらってください。
この時期に大人の歯が、歯茎の下で大きくなっています。
乳歯をひどい虫歯にしてしまうと、後から生えてくる大人の歯に悪い影響があります。
虫歯のせいでいつまでも生え替わりができないと、歯並びにも影響します。
5歳頃 もうすぐ大人の歯
乳歯は虫歯になりやすく、注意してもリスクが高い場合には、1つ2つの小さな虫歯はできてしまうかもしれません。
でも乳歯は、5~7年くらいしか使いません。
大切なのは、一生使い続ける大人の歯を虫歯にしないことです。
遅くてもこの時期から、かかりつけの歯科医院で定期管理を受けるようにすることをおすすめします。
6歳前後 はじめての大人の歯
はじめての大人の歯は、どこに生えてくると思いますか?
永久歯(大人の歯)は、乳歯が抜けてから生えてくると思っていませんか?
はじめて生える大人の歯の6歳臼歯は、乳歯の奥に生えてきます。
生えかけの6歳臼歯は乳歯の奥に生えてくるため、磨きにくく要注意です。
子どものお口はショーウィンドウ。子どもの生活情報を発信しています。子どもの歯は、子どもの身体の成長や健康について教えてくれるのです。親御さんは、子どものお口の中をしっかりチェックして、子どもの健康を守ってあげてください。もし、気になることがあって、「聞きたい」「相談してみたい」と思ったら、山口県宇部市の歯科・矯正歯科アールクリニックにご連絡またはお越しくださいませ。
「きっかけ」は、あなたの未来を変えることができる好機です。アールクリニックを「きっかけ」に、健康な未来にしてください。皆様のご来院お待ちしております。