
骨の代謝を利用して動かす
何がしかの原因で1本だけ歯が抜けると初めは抜けた1本分の隙間だったのに、年月が経つと隙間は徐々に狭くなっていきます。
これは歯槽骨(しそうこつ)が常に代謝を繰り返し、少しずつ動いている為です。
矯正治療は、この歯槽骨の代謝を利用して、歯を前後左右に動かしていく治療です。
決して強い力をかけて無理やり歯を動かすわけではありません。
歯は歯槽骨という骨に埋まった状態になっています。
歯と骨の間にあるのが、厚さ50~80μmの歯根膜(しこんまく)という繊維組織です。
歯根膜は歯と骨をしっかり結び付けて、更に歯に加わる噛む力を和らげるクッションのような働きをしています。
歯根膜には血管や神経が通っています。
歯に矯正装置で持続的な力を加えると、力がかかった側の血管や神経が圧迫を受け、それらが信号となって骨を吸収する破骨細胞(はこつさいぼう)が現れ、骨を吸収し始めます。
一方、反対側では歯根膜が引っ張られます。
これが信号になって骨をつくる骨芽細胞(こつがさいぼう)が現れて骨をつくり始めます。
この吸収と添加の繰り返しで歯が徐々に動くのです。
一般的に骨を吸収する速度は骨をつくる速度よりも速いので、力を加えている間は安定しなくなります。
その為、矯正装置でしっかりと固定する必要があるのです。
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