不正咬合と肩こり

肩こりの主な原因としては、骨や関節の摩耗と変形、筋肉の硬直、血行障害、末梢神経(脳や脊髄などの中枢神経から手足・目・耳・皮膚・内臓など全身に広がっている神経のことで、脳の命令を手足に伝えたり、その逆に、目や耳、皮膚などで得た情報(刺激)を脳に伝えるといった働きをしている。)の障害などとされています。

このうち、骨や関節の摩耗と変形以外は、不正咬合(ふせいこうごう)= 悪い歯並びによって起こる可能性があります。

骨格の構造からいうと、上腕は肩関節を介して、鎖骨で背骨につながっているだけで、肩関節につながっている肩甲骨は、肋骨の上に浮いた状態になっているのです。

筋肉の構造からいうと、僧帽筋をはじめとする頸部から肩甲骨についている筋肉群が、肩と腕の重量を支えています。

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これらの筋肉は構造的に疲労しやすくなっているのです。

従って、車の運転やデスクワークなどで同じ姿勢をとり続けると、頸や肩の筋肉に乳酸などの疲労物質が溜まって硬くこわばってきます。

これが筋肉の硬直によって引き起こされる肩こりです。

筋肉は、緊張と弛緩(しかん)を繰り返すことで毛細血管の血行を助けていますが、硬直したままの筋肉は血管を圧迫して血行を悪くします。

そのため、疲労物質を血液の流れに乗せて取り除くことができなくなり、筋肉はますます硬直してしまいます。

硬直した筋肉によって、脊椎から出ている末梢神経が圧迫されるので、これによる痛みやこりまでも生じます。

この他にも肩こりは、高血圧・狭心症(きょうしんしょう)・低血圧・胆石・更年期障害・貧血などの症状として現れることもあります。

恐らく、これらの要因のいくつかが絡み合っているケースもあるでしょう。

いずれにしろ、肩こりについてはまだまだ解明されていないことも多いので、原因を特定することは困難なのです。

しかしながら、不正咬合が原因で肩がこることも確かです。

顎の運動は大脳からの指令によって、咀嚼筋(そしゃくきん)などが顎関節を動かすシステムですから、筋肉・関節・神経のすべてが正常でないとうまくいきません。

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咀嚼に関与する左右4対の筋肉群
(A)側頭筋:下顎を引き上げて、上下の歯を噛み合わせる働きをする。大臼歯で強く噛むときの力は咬筋によるもの。
(B)咬筋:下顎を上げたり、後ろへ引っ張ったりする。歯ぎしりは、咬筋と側頭筋が無意識のうちに活動してしまう現象。
(C)外側翼突筋:下顎の内側にある筋肉で、下顎を引き上げて口を閉じさせ、上下の歯を噛み合わせる働きをする。
(D)内側翼突筋:下顎の関節部分にある筋肉で、関節円板と連動して口を開く働きをする。

ところが、噛み合わせに異常が生じると、それを歯根膜の神経が感知して咀嚼筋がスパズム(拘縮)を起こします。

咀嚼筋のスパズムは、それにつながっている僧帽筋に伝わり、その部位の血行も悪くなります。

こうして肩こりが起きる条件がそろってくるのです。

肩こりの原因といっても外側から見えない体の中のことだと正直わかりにくいですよね。難しいと思います。

そういえば昨日、肩を思いっきり使ったからかな?パソコンを使う時間が長いからかな?と思い当たることで原因を決めてしまいますよね。

でも、歯並びは自分の目で確認できます。

噛み合わせを調整することで、肩こりが解消したケースは世の中たくさんあります。

肩こりが続いてお困りの方、もし歯並びが悪ければ矯正治療で肩こりの悩みから解放されるかもしれません。


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