
「酸蝕症」という歯の病気をご存知ですか?酸蝕症とは、酸性度の強い食べ物や飲み物、また逆流した胃酸に日常的にさらされることにより、歯が病的に溶けて傷んでしまう症状をいいます。その酸蝕症の原因のひとつである「胃酸の口への逆流」ですが、現代人の約10人に1人に逆流性食道炎の疑いがあるといい、罹患率は増加中なのだそうです。
胃酸の逆流を誘発する代表的な因子は、炭酸飲料やすっぱいものの食べ過ぎ飲みすぎです。日常食ではレモン、酢、トマトなどを使い、酸味を加えたメニューが増えています。食事のときにも炭酸飲料。健康志向による柑橘類や酸飲。熱中症対策にスポーツ飲料。グミや干し梅などすっぱいお菓子。酸味のあるお酒(チューハイ、ワイン)が大人気。
胃酸は強酸性。口の中への逆流は、酸蝕症の重大な要因になります。放っておくと喉からくる酸で歯の裏側や奥歯のほうから歯が溶け始め、よく噛めなくなってしまったり、知覚過敏を引き起こすこともあります。消化器内科で早期に治療を受け、歯科でも歯が溶けていないか診てもらいましょう。
逆流性食道炎を防ぐための消化器内科の食事指導と、酸蝕症を防ぐための歯科の食事指導に共通項があり、ひとつの指導内容が両科の治療に役立つのですから、これは患者さんにとって大きな朗報です。
このほか、摂食障害(拒食症や過食症など)による、持続性の嘔吐と酸蝕症の深い関りもあるそうです。この場合は、心療内科に相談し、歯科でも歯が溶けていないか診てもらいましょう。
- ケース1.もずく酢を毎日食べていた
- ケース2.毎日黒酢を飲んでいた
- ケース3.毎日レモンをかじっていた
- ケース4.仕事中ずっとコーラ飲料を飲んでいた
- ケース1.毎日栄養ドリンクを飲んでいた
- ケース2.クラブの熱中症予防にスポーツ飲料を休憩ごとに飲んでいた
- ケース3.干し梅にハマって毎日食べていた
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