その歯みがき剤、本当に自分に合っていますか?

ドラッグストアやスーパーには、いろんな歯みがき剤が並んでいますよね。「安いから」「いつも使っているから」という理由で、なんとなく選んでいませんか?じつは、自分のお口に合っていない歯みがき剤を使い続けると、良くなるどころか悪くなることもあるんです!

合わない歯みがき剤はお口のトラブルの元!?

 皆さんが歯みがき剤を選ぶときの決め手はなんでしょうか?パッケージの印象、価格、商品のうたい文句、CMでおなじみの商品かどうか、効果効能、成分など、選ぶ基準は人それぞれですよね。目的をもって選んでいる人もいれば、「家族と一緒のものを使う」「とくにこだわりはない」という人もいらっしゃるでしょう。とはいっても、「歯みがきのときに歯みがき剤をまったく使わない」という人はごくわずかです。
 インターネット調査によると、歯をみがくとき歯みがき剤を使用する人は94.6%だそうです。また、「歯みがき剤を選ぶ際に重視しるポイントは?」というアンケートでは、「価格」に次いで「効果」や「使用感」を重視する人が多いようです。
 歯みがき剤は、洗剤やシャンプーなどと同じように自分の好みで自由に選べますが、お口のなかの状態は人によってまったく違います。そのため、合わない歯みがき剤を使い続けると、期待する効果が得られないばかりか、じつはお口のトラブルの原因になってしまうこともあるんです。

お口を見ればミスマッチがわかる!?

 歯科医院に来院される患者さんのお口を拝見していると、「もしかしたらお使いの歯みがき剤が合っていないのでは?」と感じることがときどきあって、気になって伺ってみると、なかにはお口のトラブルや不快感が気になっているものの、それが歯みがき剤の選択が一因となっているとは思っていない方がほとんどです。
 では、「自分に合っていない」とはどういうことなんでしょう。そもそも、歯みがき剤の本来の目的は、「歯の汚れを落とすこと」です。
 歯の汚れにはプラーク(歯垢)やステイン(着色)、歯石などがあります。はじめはやわらかいプラークも、蓄積すると「バイオフィルム(細菌の塊)」という状態になります。そうすると歯ブラシでこするだけでは落とすことができません。
 そこで多くの歯みがき剤には、汚れをかきとる成分(清掃剤、研磨剤)が入っています。このかきとる効果が強すぎると歯や歯茎を傷つけることがありますし、弱すぎると汚れ自体を効率よく落とせないことがあります。歯みがき剤の選択は歯ブラシとの組み合わせで考えることが大切ですし、ご自分の歯みがきの仕方(癖や力の入れかた)も影響します。

成分と期待する効果、ズレてませんか!?

 最近の歯みがき剤の多くは、目的や対象がはっきりしています。消費者はさまざまな効果を期待して購入しています。
 ここで期待されているような効果は、歯みがき剤の成分のうち、「薬用成分」として配合されているものにより決まります。皆さんがよくご存知の「フッ素」は、虫歯予防のための薬用成分のひとつです。他にもいくつかの薬用成分が特定の効果をねらって配合されています。
 薬用成分の選択は、ご自分の重視したい効果が虫歯予防なのか、歯周病予防なのかによって変わります。たとえば、明らかに歯周病のリスクが高い患者さんが、虫歯予防を重視した歯みがき剤を使用しているミスマッチもよくあります。毎日使うものですから、歯みがき剤の中身も自分のお口の状態に合わせて選びたいものですね。

歯みがき剤をうまく選ぶには、まずはご自分のお口のなかの状況を理解することが大切です。もしお口の状況がよくわからない方は、受診の日に教えてもらいましょう。また、歯みがき剤選びに迷ったら、歯科医院で歯ブラシと一緒に歯みがき剤を処方してもらいましょう。


「きっかけ」は、あなたの未来を変えることができる好機です。アールクリニックを「きっかけ」に、健康な未来にしてください。皆様のご来院お待ちしております。

関連記事

  1. 唇やのどの乾燥と口呼吸

  2. 感染症の予防法はうがいと手洗いだけじゃない!

  3. ほほの内側を噛んでしまうのは、なぜ?

  4. 親知らずの抜歯がたいへんなのはなぜ?

  5. 口で呼吸する習慣

  6. 歯は「唾液」の海で生きている