あごの骨が溶けた⁉インプラント周囲炎

インプラントが軽度の歯周病になった「インプラント周囲粘膜炎」を治療せずに放っておくと、さらに症状が進行して「インプラント周囲炎」という状態になります。これは、あごの骨に炎症がまわって破壊され、溶けてなくなってしまう怖い病気です。このままさらに放っておくと、せっかく時間とお金をかけて入れたインプラントが台無しになってしまいます。

原因は、天然歯の歯周炎と同じプラークコントロール不足です。ただ、天然歯の歯周病に比べて病気の進行が早いという違いがあります。

というのも、天然歯の場合、歯とあごの骨の間には歯根膜というありがたい存在があります。細菌の出す毒素のためにあごの骨が溶けてしまっても、歯根膜がブロックしてくれるおかげで細菌が直接骨に入り込んで広がるということはまずありえません。

たとえば、歯周病でひどい炎症が起きていても、歯が抜けてしまえば、あごの骨に炎症は残らずケロリと治まってしまいます。これは、あごの骨のなかに細菌が入り込んでいないからなんです。

ところが、インプラントの場合は、ダイレクトに骨と結合しています。細菌はダイレクトに骨に入り込みます。そのため、天然歯の歯周病よりも炎症の進行が早い傾向があるのです。骨のなくなりかたも、部分的になくなっていくというより、インプラントの全周の骨がグルリとカップ型に失われやすいのです。

つまり、インプラント周囲炎は、一度始まってしまうと性質が悪く、重度になりやすいのです。

インプラント治療をすでに経験していたり、これから必要としている患者さんのなかには歯周病が原因で歯を失ってしまった方も多いことでしょう。歯周病のもっとも大きな原因は歯磨き不足。歯の周りについた細菌の起こす炎症が、大切な歯をダメにしてしまったのです。しつこいようですが、普段もっと丁寧に歯磨きをしていれば、そして定期的に歯科医院でメンテナンスを行い、お口の健康チェックとプロのケアを受けていれば、天然歯を失わずにすんだのかもしれません。

そして、インプラントが入ったあとも、インプラントが入る前と同様の雑な歯磨きを続け、定期的なメンテナンスも受けずにいると、インプラントの周りには以前と同じように汚れが溜まり、たちまち腫れてきます。これでは、いくらお金をかけて入れた素晴らしいインプラントが台無しです。

インプラント治療の場合、違和感のあること自体がすでにトラブルの兆候です。気になる症状があったら、放置しないで即歯科医院へ!


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