治療を受ける前に知っておきましょう。

 インプラント治療を受ける前にぜひ知っておいてほしいことや、患者さんからよく質問されることをまとめてみました。

なぜ、そんなに治療に時間がかかるの?

 インプラント治療は、インプラント体を埋入してから顎の骨に結合するまでにおおむね1~4ヵ月かかります。(多くの因子・条件に左右されます。)インプラント技術の向上によって、この治療期間は徐々に短縮してきていますが、それでもこれだけ時間がかかるのは理由があります。
 インプラント治療は、チタン製のインプラント体と顎の骨がガッチリと結合してはじめて機能しますが、この結合は接着剤でつけたり部品をはめ込むのではなく、骨の生体反応によるものなのです。つまり、インプラント治療を成功させるには、骨の自然治癒力を見守り、じっくりと待つことが不可欠なのです。治療に時間がかかるのはそのためです。

タバコを吸っているけど大丈夫?

 喫煙はインプラントの大敵です。インプラントを入れると決めたら、ぜひ禁煙しましょう。禁煙はどうしても無理という方は、せめて術前・術後の数週間、喫煙本数を可能な限り減らしてください。喫煙は歯茎の傷の治りを遅らせ、感染のリスクを高めるばかりか、骨の結合を遅らせて治療の邪魔をします。ぜひご協力をお願いします。

治療に不適応なケースとは?

  • 成長過程にある方
  • 免疫不全症の方
  • 抗がん剤で治療中の方
  • 放射線療法を受けている方
  • ホルモン療法を受けている方
  • チタンアレルギーの方
  • 骨粗鬆症の薬を多量、長期のお使いの方

 全身疾患の病状を良好な状態にコントロールできていない方などはインプラント治療に不適応な場合があります。なお、全身疾患のある患者さんの場合、歯科医師が主治医と連絡をとり、治療が可能かどうかを確認して進めさせていただきます。

手術後の痛みや腫れは?

 痛みの感じ方は個人差があるので一概には言えませんが、再生療法などをしていない通常のインプラント治療であれば、術後1日ほど軽く痛む程度でしょう。免疫応答がさかんな若い人ほど腫れやすいですが、腫れが引くのも早く、年齢が高いほど腫れは少ない一方、腫れが引くのは遅くなります。しかし、痛みが治まってきていれば心配いりません。痛みが増すようでしたら、治療を受けた歯科医院で診てもらいましょう。

治療期間中に仮歯は入れられる?

 これはケースバイケースです。患者さんがお困りにならないよう様々な工夫をさせていただきますが、難症例の場合、治療を成功させるために、入れ歯も仮歯も使わずにそっとしておく期間もあるからです。入れ歯や仮歯を使えない期間があるかどうかについても説明を受け、それも含めてインプラント治療を選択するかをお考えいただければと思います。

インプラントが壊れたら?

 インプラントの構造でいちばん壊れやすいのは、上部構造(被せ物)です。インプラントで強く噛めるようになるうえ、天然歯のときにはあった噛む力を感じる歯根膜がないため、噛む力の加減が働かず、上部構造が欠けたり割れたりしやすいのです。インプラント体が壊れたわけではないので、上部構造だけの修理・交換で対応できますのでご安心ください。

インプラントが結合しなかった?

 しっかりとした検査と診断、予備治療を終えて治療をしているのであれば、もし結合しなかった場合でも、早期に抜いて再治療をすることができます。顎の骨の穴は数ヵ月でもとどおりにふさがりますので、それを待って再埋入を行います。順調に結合が進むよう、「手術したところで噛まない」など、歯科からのお願いごとに注意してお過ごしください。

手術後の食事はどうする?

 そっとしておくために、食事は反対側の歯で食べてください。特に抜糸するまでの1~2週間は手術したところの絶対安静期間なので噛まないようにお願いします。なかでも再生療法を受けた方は、歯茎で食べられる軟らかな食事をしてください。治療の成功に関わる重要なお願いなので、しばらく不自由をおかけしますがご協力をお願いいたします。

失った歯のかわりにインプラントを入れるという選択肢が日本にも定着して数十年になります。自分の歯のように自立してしっかり噛めるインプラントは多くの方に喜ばれている治療法です。ただし、治療が終わるまでには時間と費用がかかり、患者さんの一生を支えるライフイベントとして、ときには重要な決断になるのではないかと思われます。その決断をメリットもデメリットも両方知った上で確かなものにしていただきたいです。


「きっかけ」は、あなたの未来を変えることができる好機です。アールクリニックを「きっかけ」に、健康な未来にしてください。皆様のご来院お待ちしております。

関連記事

  1. インプラント治療後のメンテナンスってなに?

  2. インプラント手術後の注意点は?

  3. セルフケアをレベルアップ!

  4. 部分入れ歯からインプラントにするには?

  5. カウンセリングの利用のしかた

  6. 歯が1本欠けているときのインプラント治療は?