
即日治療とは、歯を抜いたその日にインプラントを入れること(抜歯即時埋入)や、インプラントを入れたての日に仮歯をつけてしまうこと(即時荷重)などを指すことが多いようです。
即日治療は下記の3つに分類することができます。
- 抜歯即時埋入
- 即時荷重
- 抜歯即時埋入+即時荷重
これらの治療は、治療期間が短くなりますので、患者さんの負担は少なくなりますが、これらの治療を選択できるには、さまざまな条件があります。
通常、インプラントの埋入手術は、抜歯したあと3ヵ月ほど骨の治りを待ってから行います。
しかし、抜歯即時埋入とは、抜歯と同じ日にインプラントの埋め込みまで行う治療法です。
この治療法は、まず保存不可能な歯の抜歯を行います。その後、抜歯で開いた穴にドリルを用いてさらに骨を削り、インプラントを埋め込むという方法です。
基本的にインプラントを埋め込んだ後は、3ヵ月ほど安静期間をおいた後、仮歯を付けることが一般的です。しかし、即時荷重はインプラントを埋め込む手術を行った日に、仮歯も付けて、噛むことができ、見た目も回復してしまう治療法です。
抜歯即時埋入のメリット・デメリットは下記のとおりです。
メリット | デメリット |
①抜歯後、骨の治癒を待つ必要がないので、治療期間の短縮となる。 ②手術が一度で済むことで、患者さんの負担が少ない。 | ①一般的な術式に比べ、インプラントの成功率が低いことがある。 ②抜歯する歯の状態が良くないとできない。膿が出ているような歯はインプラントが細菌感染する可能性があるので不可。 ③抜歯したあとの骨がある程度残っていて、インプラントをしっかり固定できる必要がある。歯周病などで骨が減っている場合は不適。 ④抜歯する歯と埋め込むインプラントの形がある程度似ていないとできない。 ⑤歯茎や骨の治癒を予想することが難しい。思っていた歯の形にならないこともある。 |
即時荷重のメリット・デメリットは下記のとおりです。
メリット | デメリット |
①インプラントを埋め込んだあと安静期間の必要がないので治療期間の短縮。 ②使用していた入れ歯や仮歯の調整がいらず、見た目の回復ができる。 ③ある程度の咀嚼機能も回復できる。 | ①一般的な術式に比べ、インプラントの成功率は低い。 ②骨が不足していて、インプラントがしっかり固定できない場合には不適。 ③誤って強い力が加わると、インプラントが揺れてきたり、抜けてしまったりするので、注意が必要。 ④手術後、仮歯をつくり、調整するので、手術当日は時間がかかる。 |
抜歯即時埋入+即時荷重のメリット・デメリットは下記のとおりです。
メリット | デメリット |
①患者さんの負担が少ない。 ②治療期間はかなり短縮できる。 | ①抜歯する歯、その周囲の骨がかなり良い状態である必要がある。 |
即日治療は、インプラントの手術を行ったその日から、食事を楽しめ、審美性も高い治療方法です。しかし、デメリットも少なからずあります。安心してインプラント治療を受けるために、即日治療について事前に歯科医院に相談をしてみましょう。
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