過剰な力の影響は?歯ぎしり、噛みしめにご用心!

いったん結合したインプラントはとても丈夫です。よく噛めるので、その刺激によって、あごの骨がしっかりと維持されます。本数が少なくても、フィクスチャー(人工の歯根)が短くても、ガッチリと固定されるのはそのおかげなのです。しかし、病的な歯ぎしりなど噛みしめる行動が起きた場合、話はべつになります。特に上部構造が壊れやすくなるので、就寝時にはマウスピースをしていただくようになります。

まず、力が与える影響について説明します。チタンのフィスクチャーとあごの骨がいったんガッチリと結合すると、力のためにインプラントがダメになるということは、まずないと言われています。あごの骨は、歯を失ってしまうと、まるでその役割を終えたかのように、どんどん減ってしまいます。でも、インプラントを入れることによって、噛む刺激があごの骨に適度に伝わるようになると、骨量のレベルも、骨質も、しっかりと維持されるのです。そのおかげで、あごの骨が健康なら、短いフィクスチャーを使っていてもしっかりと結合しますし、少ない本数のインプラントでも、がっちりと丈夫に維持されるのです。

ただし、例外的に起こるのが、病的な強い歯ぎしりや噛みしめによるトラブルです。歯ぎしりや噛みしめる癖があって、歯を失ったというような患者さんの場合、インプラントも力による影響をもろに受けてしまいます。フィクスチャーがポキンと折れるほどのケースは、さすがに少ないですが、こうした患者さんでは、上部構造が壊れることは残念ながらめずらしいことではありません。クラウンが割れたり、上部構造をアバットメントに固定しているネジが折れたりして、上部構造が取れてしまうことがあるのです。なかでも、審美的なセラミックのクラウンは割れやすい特徴があります。歯ぎしりは就寝中に起きるだけに、コントロールしがたく抑制が効かないこともあって、瞬発的にたいへん強い力が加わります。そのため、歯ぎしりの癖がある方には、マウスピースをして就寝していただくなどして、力によるダメージを最小限に抑えることを目指すことになります。

上部構造やアバットメントだけが壊れた際には、そのパーツを作り変えたり交換すれば、また使えるようになりますが、フィクスチャーが折れたとなると大変です。残ったフィクスチャーを骨を削って取り除き、埋入できるレベルまで骨が増えるのを数ヶ月待ち、再埋入することになります。失った骨の量が多い症例では、再埋入が難しいケースもあります。そのため、まずは就寝時のマウスピースの装着を忘れないようにしていただくことが重要です。また、欠かさず定期的に歯科医院のメンテナンスを受け、異常がないかチェックしてもらいましょう。


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