入れ歯と骨粗鬆症

 骨粗鬆症にかかると、骨がスカスカになり、せっかく作った入れ歯が合わなくなるといった場合もあります。とくに閉経後の女性によくみられる症状ですが、日頃の努力で進行を遅らせることも可能なのです。

骨粗鬆症の定義と分類

 骨粗鬆症は「低骨量と骨の微細構造の劣化が特徴的で、その結果、骨の脆弱性が増加し、骨折を起こしやすい全身性の骨疾患」と定義されています。骨粗鬆症は、閉経後の女性や高齢者にみられる原発性の病気と、二次的に起きるホルモン、栄養、薬物、運動不足、先天的その他の疾病とに分類されます。

生活習慣の改善と歯

 では、骨粗鬆症に罹っている人たちは、歯に対してどんな認識を持ったらよいのでしょうか。
 第一に、口の中を清潔にすることです。歯周病原菌は歯茎や歯槽骨を破壊し、骨を溶かしてしまいます。これらの因子を除去することが、きわめて大切です。入れ歯が急激に合わなくなったりする場合は、要注意です。骨量の検査をして必要な処置を行います。土台となる歯槽骨へ人工骨の補填、土台改床、新製義歯などが必要となります。
 第二は、食べ物をよく噛むことです。よく噛むことは、歯や歯茎・骨を丈夫にします。また、脳の血流が上がり、認知症の予防にもつながります。骨折や転倒で寝たきりになると、認知症になる確率が高まるといわれます。物を噛む力がなくなると脳細胞を刺激しないために進行が早まる場合もあるといわれています。
 第三は、食生活に関連して、乳製品(カルシウム摂取)800ミリグラム、野菜、海草、小魚、大豆などの摂取が骨組織の代謝に大きな影響を与えます。
 歯以外に関しては、運動習慣を身につけることです。歩くというのは、生活の中で当たり前のことですが、現代では車社会の中で歩く機会が少ない人たちも多いようです。歩くことの大切さを、ぜひ認識していただきたいのです。
 口腔内の予防としては、よく噛むことです。噛むことで骨芽細胞の発達を促し、プラーク(バイオフィルム)を除去して、虫歯・歯周病の感染防止に努めることが大切です。そして、生活習慣病要因といわれる不規則な生活、喫煙、ストレスなどをできるだけ軽減すよう自己管理に努め、足腰を鍛えることが予防につながります。


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