口臭と全身との関わり

口臭とは、口から出る「匂い」の悪臭をいいます。代表的な悪臭は、歯周ポケットから産出する歯周病原菌のタンパク質分解酵素によるものです。悪臭の主体は揮発性化合物である硫化水素やメチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどです。

また空腹時や恐ろしいことを経験したとき、緊張したとき、ストレスが加わったとき、口のなかが渇いて、口臭を発生することがあります。このような場合は、その原因を突き止めることは比較的簡単にできますが、「自臭症」といって、口が臭くないのに臭いと思い込む人がいます。広い意味での「心身症」の一型です。心療内科との連携が必要です。

上部消化器官では、胃癌、食道憩室のような特殊な場合を除いて、口臭の原因にはなりません。潰瘍の原因菌といわれるヘリコバクター・ピロリ菌が血中ウレアーゼ濃度を高め、アンモニア臭を出すということもいわれています。消化器系で注意しなければならないのは舌で、舌乳頭に舌苔がたまりやすくなり、口臭発生の原因となることです。

糖尿病はアセトン臭、肝疾患はアミン臭、腎疾患はアンモニア臭があるといわれています。口臭探知機の精度も高くなり、それらの研究も進んでいますが、口臭から探知される以前に血液検査で検査値が測定されて診断されることが多く、口腔からみた口臭で病態像を診断するには、より精度の高い機器とさらにエビデンスが要求されることになります。

鼻炎、副鼻腔炎、咽頭炎などの感染症や悪性腫瘍があると、嫌気性菌によるタンパク質分解酵素がはたらき、悪臭を出します。鼻炎では硫化水素を、咽頭・喉頭炎ではジメチルサルファイドの濃度が上昇し、口臭を発生させます。

口臭は口から臭いがわかりますが、全身との関わりは鼻からだけ息を出してみると、気管支炎、肺腫瘍、肺壊疽、肺癌などで炎症や腫瘍が発生すると、鼻から悪臭が発生します。いずれもタンパク質分解による臭いです。口臭が気になる方はかかりつけの歯科医とも相談して、原因がどこにあるかを究明し、それに対する処置をしてもらうことが大切です。見分け方は、口を閉じて鼻から呼気を出したとき、臭いがある場合は全身との関連があるかもしれません。


口臭は自分ではなかなか気づかず、そぼにいる人も不快を感じながら遠慮して言い出せないものです。虫歯や歯周病でもないのに口臭がある場合、胃腸、肝臓、腎臓、呼吸器、耳鼻咽喉などの疾患が疑われます。
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