マウスピース矯正の費用は何にかかっている?
「マウスピース矯正って高いイメージがあるけど、何にお金がかかっているの?」
「装置が透明なだけで、なぜこんなに費用差があるの?」
そんな疑問を持つ方は少なくありません。
矯正治療は“物を買う”治療ではありません。
実はその費用の多くは、見えない部分にかかっています。
今回は、マウスピース矯正の費用の中身を、できるだけわかりやすくお伝えします。治療を検討されている方が、納得して選択できるように――そんな思いでまとめました。
1.マウスピースそのものの費用
まずイメージしやすいのは「マウスピース本体」の費用です。
マウスピース矯正では、歯を少しずつ動かすために、複数枚のアライナー(透明な装置)を順番に使用します。
症例によっては20枚、40枚、60枚以上になることもあります。
既製品ではなく、一人ひとりの歯型に合わせて製作されるオーダーメイド装置です。
アールクリニックでは、院内で製作するインハウスアライナーも導入していますが、これは単にコストを下げるためではありません。
治療計画に合わせて細かく調整できること、必要なタイミングで柔軟に対応できることが目的です。
つまり費用は、
- 材料費
- 製作費
- 設計データ作成費
などが含まれています。
しかし実は、ここは費用全体の“ほんの一部”にすぎません。
2.本当に大きいのは「診査・診断」
矯正治療で最も重要なのは、診断です。
歯並びは「見た目」だけで決まりません。
- 骨格のバランス
- 顎の位置
- 噛み合わせ
- 歯の傾きや軸
- 将来的な安定性
これらを総合的に判断する必要があります。
アールクリニックでは、
- セファロ(頭部X線規格写真)
- CT
- 口腔内スキャン
- 顔貌写真
などを用いて、多角的に分析します。
マウスピース矯正は「目立たない治療法」ですが、診断の質が低ければ、思った結果が出ない可能性があります。
費用の中には、この精密な分析と治療設計にかかる時間と技術が含まれているのです。
3.治療計画のシミュレーション設計
マウスピース矯正では、歯の動きを事前にシミュレーションします。
ですが、コンピューターが自動で完璧な計画を作ってくれるわけではありません。
- どの順番で動かすか
- どこにスペースを作るか
- どの歯をどの角度で動かすか
- 抜歯が必要かどうか
こうした判断は、人間の診断力に依存します。
アールクリニックでは、単に「並べる」のではなく、「噛める」「安定する」「顔貌との調和が取れる」というゴールを共有した上で計画を立てます。
この設計作業は、目に見えませんが、非常に重要な工程です。
費用の中には、この設計力も含まれています。
4.通院管理と調整の技術
マウスピース矯正は「つけるだけ」と思われがちですが、実際は違います。
- 装着時間の確認
- 歯の動きのチェック
- 必要に応じたアタッチメント調整
- 計画の修正(リファインメント)
治療中も継続的な管理が必要です。
歯は教科書通りには動きません。
予定より動きが遅いこともありますし、想定外の変化が起こることもあります。
そのたびに修正し、軌道を戻していく。
この「管理力」も費用の一部です。
5.見えないリスク管理
矯正治療では、
- 歯根吸収
- 歯肉退縮
- 顎関節への影響
などのリスクも考慮しなければなりません。
特にマウスピース矯正は、軽い症例だけでなく、難しい症例にも適応されることがあります。
大切なのは、「マウスピースでできるかどうか」ではなく、「その患者さんにとって最善かどうか」。
アールクリニックでは、ワイヤー矯正も含めた選択肢の中から判断します。
治療方法を限定せずに考えられることも、実は大切な価値です。
6.保定と長期安定まで含まれる
矯正は、歯が並んだら終わりではありません。
歯は元の位置に戻ろうとします。
そのため、保定装置(リテーナー)による管理が必要です。
費用の中には、
- 保定装置
- 経過観察
- 安定確認
などが含まれていることが多いです。
長期的に安定することを前提に設計する。
これも矯正治療の本質です。
7.「安さ」だけで選ばないために
マウスピース矯正の費用は、医院ごとに差があります。
その差は、
- 診断の精度
- 管理体制
- 使用材料
- サポート内容
などの違いによることがほとんどです。
単純に「装置の値段」ではありません。
矯正治療は、人生の中でも大きな医療投資です。
だからこそ、価格だけでなく、何に対する費用なのかを理解して選んでいただきたいと思います。
まとめ
マウスピース矯正の費用は、
- 装置代
- 精密な診断
- 治療設計
- 通院管理
- リスク管理
- 保定管理
これらすべてを含んだ総合医療費です。
透明な装置の“見た目”にお金を払っているわけではありません。
大切なのは、あなたの歯並びと噛み合わせを、将来まで見据えて整えること。
治療を考えるとき、「高いか安いか」だけでなく、「どこに価値があるのか」という視点も、ぜひ持ってみてください。
