マウスピース矯正の治療期間はどれくらい?
―「思ったより長い?短い?」の不安に、正直に答えます―
「マウスピース矯正って、どれくらいで終わるんですか?」
カウンセリングで、最も多くいただく質問のひとつです。
SNSや広告では「〇か月で完了!」という言葉も見かけますが、実際の治療期間は、そんなに単純ではありません。
ただし、なぜ差が出るのか、どんな考え方で期間を決めているのか、を知っておけば、不安は大きく減らせます。
今回は、初めてマウスピース矯正を検討する方に向けて、治療期間のリアルを、矯正の専門的視点からやさしく解説します。
1.マウスピース矯正の平均的な治療期間
一般的に、マウスピース矯正の治療期間は、約6か月〜2年程度が目安とされています。
もう少し具体的に分けると、
- 軽度の歯並びの乱れ:6か月〜1年
- 中等度のガタつき・前歯のズレ:1年〜1年半
- 全体的な歯列改善・噛み合わせの調整:1年半〜2年
ただし、これはあくまで「平均的な目安」。
実際には、同じように見える歯並びでも、治療期間が大きく異なることは珍しくありません。
2.治療期間が人によって違う理由
治療期間に差が出る最大の理由は、歯並びだけでなく「噛み合わせ」まで含めて考える必要があるからです。
見た目は軽そうでも、
- 上下の噛み合わせにズレがある
- 前歯の角度や高さの調整が必要
- 奥歯の位置関係を整える必要がある
こうしたケースでは、慎重なステップが必要となり、期間もそれに応じて変わります。
つまり、「どれくらい動かす必要があるか」が治療期間を大きく左右するのです。
3.抜歯の有無と治療期間の関係
抜歯を伴う矯正治療では、
- 抜歯スペースを閉じる
- 前歯の位置をコントロールする
- 噛み合わせを安定させる
といった工程が増えるため、非抜歯矯正より治療期間は長くなる傾向があります。
ただし、「抜歯=長期間=悪い治療」ではありません。
無理に抜歯を避けて歯を並べると、結果的に歯並びや口元が不安定になり、やり直しや期間延長につながることもあるためです。
大切なのは、その方にとって本当に必要かどうかを見極める診断です。
4.装着時間が治療期間に与える影響
マウスピース矯正は、1日20〜22時間の装着が基本です。
- 装着時間が足りない
- マウスピースが浮いたまま使っている
こうした状態が続くと、歯は計画通りに動かず、治療期間が延びてしまいます。
逆に言えば、装着をきちんと守れる方ほど、予定通りに進みやすいという特徴があります。
5.インハウスアライナーだからできる、期間コントロール
―必要に応じて「補助装置」を組み合わせるという選択―
アールクリニックでは、マウスピース矯正を「それだけで完結させる治療」とは考えていません。
歯の動きや噛み合わせの状態によっては、
- 一時的なワイヤー矯正
- TAD(アンカースクリュー)などの補助装置
を、必要なタイミングで・必要な期間だけ併用します。
これは「マウスピースではできないから」ではなく、より正確に・より効率よく・治療期間を延ばさないための選択です。
たとえば、
- 前歯をしっかり圧下したい場合
- 奥歯を固定源にして歯を動かしたい場合
- 噛み合わせを大きく調整する必要がある場合
補助装置を併用することで、遠回りせず、計画通りに歯を動かすことができます。
インハウスアライナーだからこそ、歯の動きを細かく確認しながら、「ここはマウスピースで」「ここは補助装置を使った方が早い」と、柔軟に治療計画を調整できる。
それが、無理のない治療期間コントロールにつながっています。
6.「途中で治療期間が延びる」ことはある?
正直にお伝えすると、あります。
- 装着時間が不足していた
- 予想以上に歯が動きにくかった
- 噛み合わせの微調整が必要になった
ただしアールクリニックでは、そうした場合も理由を明確に説明し、
- 「なぜ延びるのか」
- 「どれくらい延びるのか」
- 「どうすれば改善できるのか」
を、必ず共有します。
必要な補助装置を適切に使うことで、結果的に期間延長を防げるケースも多いのです。
7.治療期間で後悔しないために大切なこと
マウスピース矯正の治療期間は、「短い・長い」だけで判断するものではありません。
- どんなゴールを目指すのか
- そのために必要な期間なのか
- 無理なく続けられるか
これらを理解し、納得したうえで始めることが何より大切です。
アールクリニックでは、治療期間も含めて、患者さんと一緒に考える矯正治療を大切にしています。
「私の場合、どれくらいかかるんだろう?」
そんな疑問があれば、ぜひ一度ご相談ください。
正しい診断と現実的な見通しで、安心してスタートできる矯正治療をご提案します。
